50代女性に多いシェーグレン症候群とは?
『ここだけは押さえたい シェーグレン症候群』と題するWEBセミナーを受講しました。
シェーグレン症候群は、主に中年女性に発症しやすい、涙腺や唾液腺を標的とする自己免疫疾患です。
症状としては、
①口の乾燥(口腔乾燥)
②目の乾燥
③鼻腔の乾燥
などがあり、これに加えて関節リウマチや肌荒れ、唾液腺の腫れや痛み、さらにはレイノー症状(手足の血行不良で冷えやしびれが起こる)も見られることがあります。
まれに悪性リンパ腫に進行する可能性も報告されています。
この疾患の原因はまだはっきりしていませんが、女性ホルモンであるエストロゲンが悪化要因の一つと考えられています。
治療では根本的な治癒は難しいため、乾燥症状を緩和し、疾患の進行を防ぐことが主な目的です。
口腔乾燥に関しては、虫歯のリスクが高まるため、口内を清潔に保つことが重要です。
具体的な対策としては、唾液分泌を促す方法や唾液代替品の使用、虫歯および口腔内の真菌感染の予防、口腔環境を改善するためのケアなどが推奨されます。
薬剤による口腔乾燥作用がある場合は、医師に相談のうえ、適切な対処が必要です。
詳しくは、厚生労働省難病情報センターをご覧ください。
練馬区
はじめ歯科医院 中村橋