口腔外科とは
Oral Surgery
こんなことで困っていませんか?
歯と歯ぐき
生まれた時にすでに歯が生えていたけど・・・
歯が生えてこない
変なところから歯が生えてきている
親知らずとは?
インプラントとは?
歯ぐきが腫れて血が出てきた
歯を抜いたけどまだ痛い
歯が痛い
歯が折れた
けがして歯が抜けた
歯ぐきが痛い
歯を磨くと歯ぐきから出血する
歯並びが気になる
口唇や頬にシミがある/歯ぐきにシミがある
顎のトラブル
あごを骨折した
下あごが出ている
あごが小さい
あごがねじれている
上下の噛み合わせが悪い
あごの関節の音がする
あごがはずれた
口が大きく開けられない
あごが痛い
あごや頬がはれてきた
顔のトラブル
まぶたががぴくぴくする
顔の表情の麻痺
顔面に激しい痛みがある
顔の左右が非対称
顔面を打撲した
このようなことでお困りの際は弊院へご相談下さい。
口腔外科とは?
歯科医療機関が標榜できる診療科名は医療法によって定められ、標榜が許されている診療科名は次の4つです。
・歯科
・小児歯科
・矯正歯科
・歯科口腔外科
つまり、口腔外科とは歯科のなかのひとつの専門分野で、口腔(こうくう)、顎(がく)、顔面ならびにその隣接組織に現れる先天性および後天性の疾患を扱う診療科です。具体的には、歯、舌、口底、頬粘膜、口蓋、上顎骨、下顎骨、顎関節、リンパ節、唾液腺などに発生した先天異常、発育異常、損傷、炎症、系統的骨疾患、嚢胞、良性・悪性腫瘍、神経疾患などを治療対象とします。
身近なところでは、親知らずが歯肉に埋まっているため普通の歯科医院では抜歯できない、といった例。交通事故やスポーツなどで口のなかをケガした、顎を骨折した、などの外傷の治療も口腔外科で行います。
さらに、口内炎などの粘膜の病気、顎の骨にできた腫瘍や膿の袋などの病気、悪化した虫歯や歯周病が原因で生じる炎症疾患、口腔がんなども口腔外科の専門分野です。また、顔の表情をつかさどる顔面神経の麻痺により顔の表情が麻痺するといった顔面神経麻痺などの顔面のトラブルも口腔外科の領域です。
また、口腔外科では全身疾患をお持ちの患者さんの歯科治療も行います。たとえば、糖尿病、高血圧症、腎透析、臓器移植後などの内科・外科的疾患、脳疾患、血液疾患、骨粗鬆症などの整形外科疾患など。他科の医師と相談しながら治療を行うこともあります。
口腔外科に関わる分野の異常は、食事や発音、会話がうまくできないなどの機能的な障害はもとより、審美的な障害も生じます。そこで適切な治療をすると口腔・顎・顔面全体の機能や形態が回復し、顔全体も健康的な美しさを取り戻すことができます。そうしたお手伝いをするのが口腔外科の大きな役割です。
どんなときに口腔外科に行けばいいの?
埋伏歯、親知らずに関するトラブル
出てくるべき歯が出てこず、顎骨の中に埋っている状態を埋伏歯(まいふくし)といいます。この埋伏歯は無症状のこともありますが、さまざまなトラブルを引き起こす場合も。特に歯の一部が出ている状態のときは不潔になりやすく、虫歯になったり、まわりの歯茎に炎症を起こしたりします。
顎骨がだんだん小さくなる傾向にある現代人。歯の生えるスペースが小さくなり、第三大臼歯(親知らず)がちゃんと生えることができなくなり、埋伏歯の状態になることが増えています。
特に下顎の埋伏歯は横向きに埋伏歯の状態になることが多く、このような状態を放置していると、親知らずだけでなくその前の歯が虫歯になってしまったり、歯列異常や噛み合わせの異常をひきおこす可能性もあります。
こうした横を向いて埋伏している親知らずの抜歯は、普通の抜歯と違って骨を削ったり、歯を分割する必要があり、口腔外科による適切な処置が必要になります。
頭頸部領域頭頸部領域のけが、骨折のけが、骨折
交通事故、作業事故、スポーツ外傷といった頭頸部領域のけが、骨折は、咀嚼、口の開閉などにも影響がでます。口腔外科医は、形成や整形といった医科的な知識と咬合という歯科的な知識をもとに、頭頸部領域のけが、骨折の診断、治療を行います。
顎骨の変形、発育異常
受け口、出っ歯、開咬(奥歯は咬んでいるのに前歯が開いている状態)などは見た目だけでなく、発音、咀嚼などにも影響が出ます。軽度の場合は矯正治療だけで治すことができますが、重度の場合は手術で歯列の移動、上下顎バランスの修正を行う必要があり、口腔外科は、矯正歯科と連携してこれらの治療を行います。
口唇裂、口蓋裂
口唇裂、口蓋裂は先天的な疾患です。出産直後から成人するまでの長期間にわたる、一連の治療が必要となります。口唇裂、口蓋裂は摂食、咀嚼、発音、聴力などに影響があるうえ、審美的、心理的問題も生じ、口腔外科はもちろん、いろいろな分野の専門家による総合治療が必要になります。
心臓病、糖尿病、高血圧症、血が止まりにくい体質などの理由で抜歯がむずかしい場合
口腔外科では、心臓病、糖尿病、高血圧症、腎透析、臓器移植後などの内科・外科的疾患、脳疾患、血液疾患、骨粗鬆症などの全身疾患、血が止まりにくいなどの特異体質の方の歯科治療を行います。全身状態をモニタリングし、異変が生じた場合には適切な処置を施します。
良性腫瘍、ガンなど
口のなかにもガンはできます。できる部位によって口唇がん、舌がん、口底がん、歯肉がん、頬粘膜(きょうねんまく)がん、硬口蓋(こうこうがい)がんなどに分けられます。
治療は、手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)を単独または組み合わせて行います。
頭頸部領域の嚢胞(のうほう)
からだのなかに生じた病的な袋状のものを嚢胞(のうほう)といいます。
一般にそのなかには液状の内容物が入っています。嚢胞は腫瘍ではありませんが、中に入っている液体などの量が増えることによりその大きさが増大します。その結果、腫瘤ができたり、骨の中に発生した場合は骨が吸収されたりします。
インプラント
インプラントというのは、歯を失った部位のアゴ骨に植立する人工歯根のこと。材質は金属のチタンといった生体親和性のあるものが使われています。顎骨に人工歯根を植えることにより、入れ歯にはない、まるで自分の歯のように強い力でものを噛むことができるようになります。
しかし、現在のところインプラントを使った治療は健康保険の適用外で自費診療となります。また、症例によっては予後が悪いものがあり、どんな症例にもこの治療ができるというものではありません。
重症の歯周病
歯周病の基本的な治療は、歯周病の原因である細菌を取り除くプラークコントロールや歯石除去です。
しかし、進行した歯周病の場合、歯石が歯根の奥のほうまで付着し、通常の歯石除去では取り除くことができず、手術が必要となってきます。
入れ歯が合いにくい
歯歯茎の形により、痛くて入れ歯をはめることができないという場合があります。また、小帯の状態によっては入れ歯の安定を妨げ、入れ歯がすぐにはずれる原因となることも。
このような症例に対し、歯茎の形態修正、小帯のつっぱりを取り去る手術などをすると、入れ歯がスムーズに入れられるようになる場合があります。
顎関節のトラブル
口を開け閉めする時、顎がカクカクしたり、痛くて開けられないなどの症状の多くは顎関節症(がくかんせつしょう)という病気です。
顎関節症の大きな原因は、上下の歯の噛み合わせの異常。さらに精神的緊張やストレスが顎のまわりの筋肉を緊張させ、噛み合わせがアンバラスになることで無理な力が顎関節にかかり負担をかけることも顎関節症の原因ひとつです。顎関節症は顎ばかりでなく、肩こり、腕や指のしびれ、偏頭痛、耳や鼻にも不快感を覚えることもあります。
顎関節症の多くは、薬やスプリントと呼ばれるマウスピースのような装置を口の中に装着して治療をします。場合によっては関節内に注射をして治療をしたり、手術をしたりすることもあります。
顔面の麻痺
顔の表情をつかさどる神経を顔面神経といいます。その顔面神経の麻痺により、瞼を閉じようとすると白目の部分が見えるようになる、上瞼がたれる、口角がたれる、口笛が吹けない、よだれがたれるなどの症状が現れます。
こうした顔面神経麻痺も口腔外科の領域です。治療はビタミン剤、循環改善剤、副腎皮質ステロイド薬、抗ウイルス薬の投与、、低周波などの理学療法があります。顔面神経開放術などの手術も行われます。
口腔外科専門医とは?
口腔外科専門医の取得のためには、歯科医師(医師)免許取得後、初期臨床研修を修了してから6年以上、学会認定の研修施設(准研修施設)に所属し、口腔外科に係わる診療と学術的活動に従事して一定以上の実績を有することが必要条件となります。
また、口腔外科専門医の資格は5年ごとに更新する義務があり、期間内に一定の研修実績を上げることが必須。口腔外科専門医は、資格取得後も継続的に学識を高め、診療技能の向上に励むことが求められます。
当院の院長は、歯科口腔外科の専門的知識と豊富な口腔外科診療経験を兼ね備えた(公社)日本口腔外科学会が認定した口腔外科専門医です。