歯の痛みと片頭痛の関係とは?見逃せない前兆症状!
第29回日本口腔顔面痛学会学術大会のオンデマンド配信を受講しました。
歯科領域における痛みの多くは三叉神経(※顔の感覚や噛む動作をつかさどる神経)を通じて伝わります。
そのため、歯科医師は三叉神経(さんさしんけい)に関連する痛みを正確に鑑別することが重要です。
特に片頭痛は15歳以上の8.4%が罹患(りかん)しており、有病率の高い疾患の一つです。
■片頭痛の特徴
片頭痛には以下のような特徴があります。
- 女性に多い(8人に1人が発症し、30~40歳代では5人に1人が罹患)
- 拍動性(ズキズキとした)頭痛が4〜72時間持続する
- 悪心(吐き気を伴うことがある)
- 体を動かすと悪化する
- 暗く静かな場所で休むと改善する
片頭痛の60%は片側のみに発生しますが、両側に痛みが出るケースもあります。
■片頭痛の前兆症状
片頭痛には発症前に前兆症状が現れることがあります。
その主な症状は以下の通りです。
- 視覚症状(90%以上)
閃輝暗点(せんきあんてん):視界にキラキラした光やギザギザした模様が見え、視界がぼやける - 感覚症状
チクチクするような感覚、手足のしびれ、感覚の鈍化 - 言語症状
言葉が出にくくなる、うまく話せなくなる
前兆症状が出た約1時間後に片頭痛が発症するケースが多いとされています。
片頭痛に関する詳しい情報は、日本頭痛学会のホームページをご覧ください。
日本頭痛学会|片頭痛の解説
練馬区
はじめ歯科医院 中村橋