学校健診で歯並びを指摘されたら? 矯正相談が保険適用になりました
矯正相談が保険適用に──学校歯科健診からの受診がきっかけに
『矯正相談が保険適用となりました』というWEBセミナーを受講しました。
2023年6月より、学校歯科健康診断で歯並びについて歯科受診の指導を受けた小学生から高校生までの方は、その結果通知(健診結果のお知らせ)を持参することで、矯正相談が保険適用となりました。
この制度により、専門医による早期の診断やアドバイスが受けやすくなり、お子さまの口腔環境の健全化と全身の健康維持にもつながると期待されています。
■保険適用となる条件
以下のいずれかに該当し、学校健診の結果を記載した書面を持参いただく必要があります。
1. 先天性・遺伝性疾患(厚生労働大臣が定める疾患)による咬合異常
2. 3歯以上の永久歯の萌出不全による咬合異常
3. 顎変形症が疑われる場合
※矯正治療自体はすべて保険適用となるわけではなく、医療費助成制度の対象内容も自治体により異なります。
■学校歯科健康診断とは?
学校で毎年実施される健康診断の一環で、児童・生徒の口腔の発育・発達や疾患の有無を確認する目的で行われる歯科健診です。
不正咬合やむし歯などの早期発見を目指しており、必要に応じて保護者に歯科受診をすすめる通知が出されます。
■不正咬合とは?
不正咬合(ふせいこうごう)とは、歯並びやかみ合わせに異常がある状態を指します。
代表的なものに「反対咬合(下の歯が上の歯より前に出ている)」「上顎前突(上の前歯が出ている)」「開咬(前歯が閉じない)」「歯の本数の異常」などがあり、咀嚼・発音・姿勢・呼吸などに影響を与えることがあります。
■まとめ
矯正相談が保険で受けられるようになったことで、専門的な治療が必要かどうかの判断が受けやすくなりました。
お子さんの健やかな成長のためにも、学校健診結果を受け取った際は、歯科医院にて早めの相談をおすすめします。
練馬区 口腔外科専門医
はじめ歯科医院 中村橋