ホントは良く知らない口腔乾燥症
『ホントは良く知らない口腔乾燥症』をWEB聴講しました。
口腔乾燥症とは
自覚的な口腔乾燥感または他覚的な口腔乾燥所見(唾液の量的減少と質的変化)を認めます。
口腔環境低下の原因となり
①口腔カンジダ症やう蝕のリスク増大
②かぜ症候群、インフルエンザなどの急性呼吸器感染症の感染リスク増大
③逆流性食道炎の進行
など、口腔内だけでなく全身に悪影響を及ぼします。
口腔乾燥症のうち、唾液分泌量低下の原因として
Ⅰ.唾液腺そのものの障害
1)唾液腺形成不全または欠損
2)唾液腺腫瘍
3)自己免疫疾患(シェグレン症候群、SLE)、細菌感染、ウィルス感染などの慢性唾液腺炎
4)薬剤性唾液腺障害
5)唾石などによる唾液腺管閉塞
Ⅱ.唾液腺分泌障害
1)精神疾患、パーキンソン病、脳梗塞、脳出血、薬剤副作用などの中枢性唾液分泌機能障害
2)咀嚼機能の低下、抹消神経障害による末梢性唾液分泌機能障害
Ⅲ.糖尿病、橋本病を除く甲状腺疾患などによる体液量の低下
が挙げられます。
唾液分泌量の低下、分泌唾液の質的変化が無い場合
1)口呼吸
2)鼻疾患
3)扁桃肥大
4)脱水などによる体の水分低下
5)口呼吸
などが考えられます。
症状としては口内痛が最も多く、対症療法が主体となりアルコールを含まないうがい薬が推奨されます。
ポピドンヨードなどの市販のうがい薬のほとんどはアルコールを含んでいるため、避けた方が良い、とのことでした。
練馬区
はじめ歯科医院 中村橋