口腔外科専門医 はじめ歯科医院 中村橋練馬区 日本歯科大学新潟病院口腔外科臨床講師 日本口腔外科学会専門医

浮腫が顔面、特に舌・口唇、四肢の皮膚に発症。家族歴を含めた問診が重要

2023年5月21日(日)『第61回日本口腔科学会北日本地方部会・第49回日本口腔外科学会北日本支部学術集会』が新潟市民プラザで開催され、参加してきました。
ミニレクチャーの「遺伝性血管性浮腫のUP TO DATE」を聴講しました。
遺伝性血管性浮腫の家族性に発現し、発生頻度は5万人に1人と報告され、本邦では2,500人前後の患者がいると推計されています。
浮腫が顔面、特に舌・口唇、四肢の皮膚に発症し、消化管粘膜にも浮腫が発現することもあり、その際には腹痛、嘔吐などの腹部症状がみられます。
多くの場合、数日で症状は消失しますが、喉に腫れが生じた場合、呼吸困難をきたすことがあります。
原因は遺伝子の異常で、誘因として疲労、精神的ストレス、月経周期、特定薬物(降圧剤)、誘発としては物理的刺激、特に歯科治療により誘発されることが多く、歯科医師自身の同疾患の認知向上が必要です。
家族性にみられる疾患のため、歯科治療前の家族歴を含めた問診の重要性を確認しました。

浮腫が顔面、特に舌・口唇、四肢の皮膚に発症。家族歴を含めた問診が重要

練馬区
はじめ歯科医院 中村橋

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