エナメル質形成不全症(MIH)の理解と対応について
『エナメル質形成不全症(MIH)の疾患啓発と臨床的対応』というテーマのオンラインセミナーを受講しました。
このセミナーでは、MIHに関する基礎的な情報から、実際の臨床現場での対応方法まで幅広く学ぶことができました。
■エナメル質形成不全症(MIH)とは?
MIHは、第一大臼歯(6歳臼歯)や切歯(前歯)に限定して発生する原因不明の疾患です。
軽度の場合は歯の表面に白い斑点が見られる程度ですが、重度の場合、エナメル質が粗くなったり、欠損が生じることがあります。
これにより、むし歯への抵抗力が低下し、放置するとさらなる歯のトラブルにつながることがあります。
■MIHへの対応と治療法
早期の発見と対応が非常に重要です。歯が生え始めたタイミングで確認できるため、定期的な歯科検診が有効です。
・軽度の場合:フッ化物を使用して歯を強化し、石灰化を促進します。
・重度の場合:欠損部分を補うため、修復治療を行いますが、小児期は咬み合わせが安定していないため、一時的な修復を行い、成人になってから最終的な修復を行うことが一般的です。
■セミナーを通じて学んだポイント
今回のセミナーでは、以下の重要な点を学びました。
1. MIHの早期発見の重要性と定期検診の役割
2. う蝕(むし歯)への抵抗性を高めるための予防的処置
3. 小児期における治療の進め方と成人期の最終的な修復計画
当院では、MIHを含む歯の発育に関する疾患への対応を行っています。
お子さんの歯の状態に不安がある場合は、早めにご相談ください。
正しい知識と適切な対応で、大切な歯を守るお手伝いをいたします。
練馬区
はじめ歯科医院 中村橋