見た目だけじゃない!アンカースクリューを使った“しっかり噛める”部分矯正とは
『歯科矯正用アンカースクリュー 部分矯正を臨床に導入しよう』をWEB受講しました。
歯科治療では「噛み合わせ(かみあわせ)」がとても大切です。
たとえば、上下の歯の並びがガタガタしている場合や、奥歯できちんと噛めない状態だと、見た目には問題がないように見えても、食べ物をしっかり噛めず、体の健康や日常生活に影響することがあります。
今回のセミナーでは、見た目の改善(審美性)だけでなく、「しっかり噛める歯並び」をつくるために役立つ、歯を部分的に動かす矯正治療(部分矯正)について学びました。
「アンカースクリュー」という装置を使って、歯を正確に動かす新しい方法も取り上げられており、特に一部の歯並びを整えたい方には大変有効な治療法です。
ただし、すべてのケースでこの方法が適用できるわけではなく、治療の難しさもさまざまです。
はじめ歯科医院 中村橋では、患者さん一人ひとりのお口の状態を丁寧に診査し、必要に応じて矯正治療についてもしっかりとご説明いたします。
補足説明
■「部分矯正」とは?
「部分矯正」とは、全体の歯並びを動かす「全体矯正」とは違い、前歯の一部や奥歯の数本など、限られた部分だけを対象にして行う矯正治療です。
治療の範囲が限定されているため、治療期間が比較的短く、費用も抑えられる傾向があります。
特に「少し前歯が気になる」「一部だけ噛み合わせを整えたい」といったご希望のある方に適した治療法です。
■「効率的に咀嚼できない」とは?
「効率的に咀嚼できない」とは、食べ物をしっかりと噛み砕くことができず、噛み合わせのバランスが悪い状態を指します。
これは歯並びの乱れ、噛む力の偏り、歯の欠損などが原因となります。
しっかり噛めないことで、次のような影響が出ることがあります。
・食べ物をうまく消化できず胃腸に負担がかかる
・食事の満足度が下がり、栄養バランスが偏る
・発音しづらくなる
・顎関節に負担がかかる
はじめ歯科医院では、見た目だけでなく「噛める機能」を重視した診療を行っています。
■「アンカースクリュー」とは?
「アンカースクリュー」は、歯を正確に動かすために使う小さなネジのような装置です。
歯ぐきの骨に一時的に固定して、矯正治療中に歯をしっかり引っ張る“固定源”として使います。
これにより、無駄な動きを防ぎ、狙った方向に効率よく歯を動かすことができるため、治療の精度が高まり、治療期間の短縮にもつながることがあります。
治療後は簡単に取り外せますのでご安心ください。
練馬区 口腔外科専門医
はじめ歯科医院 中村橋