あごが痛い・開かない・音がする…顎関節症の基礎知識と歯科でできる治療
先日、『わかればかんたん「顎関節症」』と題したオンラインセミナーを受講しました。
顎関節症とは、あごの関節や周囲の筋肉に不調が生じ、日常生活に影響を与える症状の総称です。
代表的な症状は以下の3つです。
1.あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)
2.口が開かない(開口障害)
3.あごを動かすと音がする(顎関節雑音)
これらの症状があると、硬い食べ物を噛めない、大きな食べ物が食べにくい、口を動かすたびに音がして不快…など、日常生活に制限がかかり、生活の質(QOL)が低下することがあります。
今回のセミナーでは、噛み合わせの問題だけでなく、生活習慣や癖が顎関節や顎顔面に与える影響についても学びました。
例えば、片側での咀嚼、歯ぎしり、食いしばり、長時間のスマホ使用による姿勢不良などが、症状悪化の要因になる場合があります。
当院でも、「よく噛めない」「あごに違和感がある」「口が開けにくい」といった、むし歯や歯周病以外の症状で来院される方が多くいらっしゃいます。今回の学びを活かし、顎口腔領域の不快症状に対する診断や改善方法の選択肢をさらに広げ、患者さん一人ひとりに適した対応を行ってまいります。
【症状別の説明】
・あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)
あごの関節や噛む筋肉に炎症や過緊張が起こり、食事や会話の際に痛みが出ます。
・口が開かない(開口障害)
あごの動きが制限され、大きく口を開けられない状態です。食事や歯磨きにも支障が出ます。
・あごを動かすと音がする(顎関節雑音)
口の開閉時に「カクッ」「ジャリジャリ」といった音がする症状です。関節の動きの異常が原因で起こります。
アゴに痛みや違和感を感じたら、我慢せずに当院へご相談ください。
早期の診断と対応で、症状の進行を防ぎ、快適な日常生活を取り戻すお手伝いをいたします。
練馬区 口腔外科専門医
はじめ歯科医院 中村橋