口腔外科専門医 はじめ歯科医院 中村橋練馬区 日本歯科大学新潟病院口腔外科臨床講師 日本口腔外科学会専門医

はじめ歯科医院

MFT(口腔筋機能療法)とは?歯並びや睡眠にも関係する“お口の筋トレ”

― 歯並び・呼吸・眠りとの関係を歯科医が解説します ―

最近「MFT(エムエフティー)」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
「歯並びに良いと聞いたけど、実際はどうなの?」「眠りや無呼吸とも関係あるの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

はじめ歯科医院 中村橋では、口腔外科専門医である院長が「見逃しがちな診査ポイントとMFTに必要な口腔解剖を学びませんか?」というセミナーを受講し、MFTの理論と臨床的な理解を深めています。ここでは、セミナー内容をもとにMFTの基本をわかりやすくご紹介します。

MFT(口腔筋機能療法)とは?

MFTとは、舌や唇・頬などのお口のまわりの筋肉(口腔顔面筋)をトレーニングする療法です。
歯並びや咬み合わせは、歯だけでなく「筋肉の使い方」や「舌の位置」「呼吸の仕方」などの影響を大きく受けています。

たとえば、
・舌を前に押し出す癖(舌癖)
・長期間の指しゃぶり
・アレルギー性鼻炎などによる口呼吸

こうした習慣があると、お口まわりの筋肉バランスが崩れ、歯並びや咬み合わせに影響を与えることがあります。

MFTは、これらの筋肉の不調和を整え、正しい嚥下(飲み込み)・発音・呼吸・安静時の舌の位置を獲得することを目的としています。

歯並びとの関係 ― MFTだけで歯並びは治るの?

MFTだけで歯並びを整えることは難しい場合もあります。
しかし、矯正治療とMFTを併用することで、より良い歯並びを長く保つことができるとされています。

歯を動かすだけでなく、その周囲の筋肉バランスを整えることで、治療後の後戻りを防ぎ、安定した結果が得られやすくなります。

呼吸や睡眠との関係も?

近年、MFTは睡眠や呼吸の質とも関係があると注目されています。
口呼吸を続けると、睡眠中にいびきや無呼吸のような症状が起きやすくなることもあります。
MFTによって鼻呼吸の習慣を身につけることで、睡眠の質の向上にもつながる可能性があります。

「トレーニングは大変そう…」と思う方へ

MFTのトレーニングは、特別な器具を使うわけではなく、日常生活の中で少しずつ行う簡単な運動が中心です。
たとえば、舌の先の位置を覚えたり、口を閉じる筋肉を鍛えたりといった内容です。
正しい方法を身につければ、小さなお子さんから大人まで無理なく続けられるものです。

指しゃぶりとの関係

「子どもの頃に指しゃぶりをしていた人がやるもの?」と聞かれることもあります。
確かに、指しゃぶりの癖が長く続くと舌や唇の筋肉に影響が出やすく、その改善にMFTが有効なことがあります。
ただし、指しゃぶりの有無に関わらず、舌や呼吸の使い方に問題がある方にはMFTが役立つケースがあります。

MFTと院長の専門性の関係

はじめ歯科医院 中村橋の院長は口腔外科専門医として、口腔顎顔面領域の構造と機能を深く理解しています。
そのため、MFTにおいても筋肉・舌・顎の解剖学的な裏付けに基づいた診査と指導が可能です。

セミナーでは、MFTの基礎だけでなく、口腔顎顔面の細部に至る解剖を再確認することで、より精密なアプローチを学びました。

まとめ

MFT(口腔筋機能療法)は、
・歯並びや咬み合わせの安定
・呼吸や睡眠の質の改善
・発音や嚥下機能の改善
など、さまざまな面で健康に関わる重要なトレーニングです。

はじめ歯科医院 中村橋では、矯正治療と口腔機能の両面から、長期的な口腔健康を支える診療を行っています。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

MFT(口腔筋機能療法)とは?歯並びや睡眠にも関係する“お口の筋トレ”

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