顎関節症をもっと知りたい
jaw joint
普段の生活習慣で顎関節症予備軍になっていませんか?
あなたの生活習慣をチェックしてみましょう。
□歯を食いしばる癖がある
□歯ぎしりをする
□うつぶせ寝の習慣がある
□一日中ガムを噛んでいる
□ものを食べるとき左右どちらかだけで噛んでいる
□奥歯が抜けたまま放置している
□頬杖をつく
□携帯電話やスマホの長時間操作
普段の何気ない生活習慣の中に顎関節症になってしまう要因があります。
顎関節症は、普段の生活習慣や癖に起因する場合があります。よくない習慣を続けることによって、咀嚼筋を緊張させ、顎関節にダメージを与え、顎関節症の原因を作ってしまうのです。
思い当たることがございましたら、弊院へご相談ください
顎関節症とは?
「あごが痛い」
「口を十分に開けられない」
「あごを動かすと音がする」。
こんな症状があらわれたら顎関節症を疑ってみましょう。
顎関節症とは
1、あごが痛む(顎関節・咀嚼筋の痛み)
2、あごを動かすと音がする(顎関節雑音)
3、口が開かない(開口障害)
を主な症状とする病名です。
顎関節症の状態は、次の4つに大きく分類されます。
①あごを動かす筋肉の痛みを主な症状とするもの(咀嚼筋痛障害)
②顎関節の痛みを主な症状とするもの(顎関節痛障害)
③顎関節の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている組織のずれによるもの(顎関節円板障害)
④顎関節を構成する骨に変化が生じるもの。
顎関節症には、あごが痛む、口が開かない、あごを動かすと音がするといった症状があり、顎関節症以外の病気がない場合に顎関節症と診断されます。
具体的には、聞き取り(問診)、あごの動きの検査、あごや咀嚼筋の痛みの検査、レントゲン検査、必要に応じてMRI検査などを行います。また、痛みには身体的なものだけでなく、ストレスなとも関連してくるので、心理テストなどを用いて検査する場合もあります。
顎関節症は、近年急激に増えている病気で、特に20~30代の若い女性に多く見られます。軽症の場合は自然に治ることもありますが、放置しておくと重症化して、めまいや耳鳴り、肩こりなどが続いたり、口が開けられないために食事が摂れなくなったりすることもあります。
日常生活を見直し、よくない行動や癖を改善する
①顎関節や咀嚼筋への負担を減らすため、硬い食品や長時間の咀嚼は避ける
②頬杖をやめる、猫背などの姿勢を改善する
③上下の歯が接触していることに気づいたら歯を離すよう意識する
④強いストレスを感じる環境があれば、それを改善する
などです。
物理療法としては、手指による筋肉のマッサージ、ホットパックなどによる温罨法、低周波治療による筋肉への電気刺激、鎮痛を目的としたレーザー照射などがあります。
また、筋肉や靭帯などの柔軟性や伸張性を改善するストレッチや、関節へ直接アプローチして顎関節の動きをよくして開口量を増加させる下顎可動化訓練、また、疲れやすい筋肉を鍛えて耐久性を向上させる筋力増強訓練などの運動療法もあります。
さらに、顎関節や咀嚼筋の痛みに対して消炎鎮痛薬を用いる薬物療法。マウスピースを装着して、睡眠時の歯ぎしりや食いしばり時の咀嚼筋の緊張の緩和、顎関節部への負荷の軽減を目的とするスプリント療法があります。
顎関節症に噛み合わせの治療を行う場合がありますが、これは発症後早期には行いません。発症早期には、顎関節や咀嚼筋の炎症などにより、噛み合わせに変化が生じていることがあります。その状態で噛み合わせ治療を行うと、症状が安定し、元のあごの位置に戻ったときに噛み合わせが合わなくなってしまうからです。
また、痛みにより、噛み合わせに変化がないのに不安定さを感じる場合があります。その場合も噛み合わせの治療は必要ありません。
顎関節症の治療期間は症状によって異なりますが、初期治療による症状の消失と機能の回復は、おおよそ1か月から3か月程度が目安です。それでも改善しない場合、MRIなどの画像診断検査や医療連携による専門的対処が必要な場合もありますので、専門医のいる医療機関へ紹介をしてもらいましょう。
顎関節症の治療は、基本的には公的医療保険の範囲内で受けることができます。ケースによっては、保険適応外の治療が必要なこともありますが、治療を始める前に治療内容と費用についてよく話し合い、納得した上で治療を受けることが大切です。
顎関節症かな? と思ったら、口腔外科専門の弊院へご相談ください。
より専門的な診察や検査が必要な場合や難治性の顎関節症は、連携の大学病院などを紹介いたします。医院長は、日本歯科大学新潟病院臨床講師併任しております。
ちなみに、慢性的な偏頭痛や耳、鼻、のど、唾液腺の病気、慢性関節リウマチといった病気でもあごの周辺が痛むことがあります。また、親知らずの炎症や歯周病でも同様に痛むことがあるので、ほかの病気と区別をつけるためにも歯科での検査は大切です。
弊院は、東京歯科大学水道橋病院、日本大学付属板橋病院、武蔵野赤十字病院と連携しております。