口腔外科専門医 はじめ歯科医院 中村橋練馬区 日本歯科大学新潟病院口腔外科臨床講師 日本口腔外科学会専門医

新型コロナウィルス飛沫感染を防ぐための5項目

2020年10月11日(日)きゅりあん(品川区立総合区民会館)で、東京保険医協会/東京歯科保険医協会主催で 医科歯科・医療安全講習会2020 「新型コロナウイルス7つの謎」と題し、大阪大学免疫学フロンティア研究センター 招聘教授 宮坂 昌之 先生の講演を受けてきました。

新型コロナウイルス7つの謎

現在まで、歯科での感染報告はなく、適切な感染防止対策が取られているからであろう、と評価されました。

新型コロナウイルスに感染した場合症状が出ない人が半数ですが、動脈硬化、糖尿病などの疾患が代表的な慢性炎症に罹患した場合、リスクが上昇します。
また症状が出なくても感染能力はありますが、PCR検査陽性者でも、感染能力を持つものは10~20%ということでした。

感染予防に大事なことは、「自身の免疫力」で、ストレスをかけず規則正しい生活を送ることだそうです。
また、新型コロナウイルスのワクチン接種ではなくても、インフルエンザのワクチン接種など、他疾患のワクチン接種により自然免疫と獲得免疫が刺激され、総じて免疫力が上がるとのことでした。

また他国に比し、日本の感染者数および死亡者数が極めて低いのは、早期に他国からの感染者入国防止が効果的であったとのことです。
接触感染の可能性は低く飛沫感染を防ぐために、以下の5項目に注意を払うことが重要とのことです。

1.人混みを避けること(対人距離1.5~2メートル+送風・換気)
動画リンク:マスク着用の重要性(インフルエンザをうつさないために)
2.手洗い、消毒、マスク着用を励行すること
3.生活リズムをなるべく崩さないこと
 体内時計の維持が食事、睡眠、免疫力の維持に大事

4.からだを動かすこと
5.正しい知識を得て、筋道を立てて考える習慣をつけること

なお講談社ブルーバックスから2020年11月に『新型コロナウイルス「七つの謎」 免疫学と感染症学の最新知見で読み解くパンデミックのミステリー』が発刊されます。

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