口腔外科専門医 はじめ歯科医院 中村橋練馬区 日本歯科大学新潟病院口腔外科臨床講師 日本口腔外科学会専門医

口腔健康のための最新情報:薬と歯科治療の重要な関係

第43回日本歯科薬物療法学会・第36回日本口腔診断学会・第33回日本口腔内科学・第32回日本口腔感染症学会の4学会合同学術大会にweb参加しました。その中で注目した講演は、癌の骨転移や骨粗鬆症の治療に使われる特定の骨吸収抑制薬(ビスホスホネート製剤・デノスマブ製剤)が、口の中に関連した問題を引き起こす可能性について記載された『MRONJポジションペーパー2023』についてのシンポジウムでした。

「MRONJ(薬剤関連顎骨壊死)」は、歯科医師として、これらの薬を服用している症例の歯科治療、特に抜歯などの歯科口腔外科手術に際して、特別な注意が必要です。

最新の見解は、骨吸収抑制薬を服用している症例に対し手術前の同薬剤服用中止を推奨しない、としています。ただし、デノスマブの場合は最終投与から4か月後の歯科口腔外科手術を推奨しています。

MRONJの治療にあたり、骨吸収抑制薬の休薬が必要かどうかは、今後の検討課題だそうです。

ビスホスホネート製剤は、骨密度を改善する反面、骨の質を低下させることから、顎骨に加わる慢性的な刺激や、細菌感染によりMRONJのリスクが高まります。

将来的に骨粗鬆症の治療にこれらの薬を使う可能性がある方は、口の中の健康を保つために、歯科医院での定期的な診察とメンテナンスが非常に重要です。

ご質問や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。健康と安全を守るために、私たちがお手伝いいたします。

※薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)とは
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)は、特定の薬によって引き起こされる口腔内の深刻な問題です。骨精密度を向上させるために使用される骨吸収抑制薬に関連し、同薬剤の服用により口の中の顎骨(下顎や上顎の骨)が壊死(骨が壊れる)するリスクが高まります。

MRONJは、顎骨に関する一般的な問題ではありませんが、それに罹患するリスクがある人にとっては非常に重要です。骨吸収抑制剤(ビスホスホネートやデノスマブなど)は、骨を強化する一方で、骨の新陳代謝プロセスに影響を与えます。この結果、骨の修復が妨げられ、口の中の顎骨が脆弱になり、時には壊死することがあります。

MRONJの兆候には、痛み、腫れ、感染、口内潰瘍などが含まれます。進行すると、口の中の骨が壊れるリスクが高まります。

MRONJを予防するためには、薬を使用する際には歯科医とコミュニケーションを取り、口の健康を保つために歯科医院での定期的な診察とケアを受けることが大切です。また歯科手術を検討する際には、薬のリスクを考慮して計画し、疑問があれば歯科医に相談しましょう。早期発見と適切な対処が、口腔内の健康を守る鍵です。

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