第36回 日本顎関節学会学術講演会
-皆澤院長が、横須賀市神奈川歯科大学で開催された第36回 日本顎関節学会学術講演会に参加してきました。
平成26年10月26日(日)
会場は横須賀市の神奈川歯科大学で、「顎関節症と矯正治療の関わり」、「変形性顎関節症に対する補綴治療の考え方」、「顎関節の画像診断-顎関節症と鑑別疾患」、「顎関節症以外の顎関節の疾患・障害とその対応について」の講演が行われました。
痛みや開口障害がなく関節雑音のみで、矯正治療を希望される顎関節症の患者さんには通法通りの矯正治療が対応可能という事でしたが、治療中、治療後に顎関節症状が発症あるいは再発することがあるそうです。
物が噛みにくい患者さんで、顎関節の骨に変化がある場合は、顎関節の動きに注意を払いながら噛み合わせをつくらなくてはならない、とのことで、安易に歯を削ったり、冠を被せたりせず、噛み合わせ時に生じる顎関節のズレに応用した噛み合わせ治療をしなければならないと感じました。
また、顎関節には、腫瘍をはじめ、外傷・脱臼、炎症や、関節リウマチなど全身疾患に起因する疾患もみられます。この様な顎関節疾患のレントゲン等の画像診断には、開業医でも設置されているパノラマレントゲンによる撮影が有用とのことで、必要に応じてMRIやCTを撮影するべきだと感じました。