歯科専門医から学ぶ、快適な眠りのための秘訣
『睡眠歯科専門医が教える!深く心地よい眠りのための睡眠衛生指導』をWEB聴講しました。
睡眠要害のなかの閉塞性睡眠時無呼吸の治療に、歯科医が関わる口腔内装置が適応されることがあり、睡眠につての知識をアップデートすることが重要です。
睡眠の意義は下記のとおりです。
①身体の疲労回復
②老廃物の除去
③脳の休息
④記憶の整理
⑤気分の調節等
が、あります。
睡眠は3~4回のサイクルを繰り返し、1回目のの90~120分の深い眠りが重要とのことでした。
睡眠サイクルのうち、深い眠りはノンレム睡眠、浅い眠りはレム睡眠といわれ、それぞれ異なった身体的意義があります。
ノンレム睡眠は3段階に分かれ、脳が休んでいる状態で記憶の定着・強化に重要です。
レム睡眠は、金の緊張は緩んでいるものの、脳は活発に活動しており、日中に得た情報・記憶を整理するとともに、身体を休める睡眠です。また夢の多くはレム睡眠でみられます。
加齢に伴い、眠れない理由は下記のとおりです。
①体内時計の加齢変化
②深いノンレム睡眠が減り、浅いレム睡眠が増える
とのことでしたが、対応として、無理に寝床に留まり眠れないことを気にしすぎないように、とのことでした。
睡眠時間は7~9時間が理想とのことで、5時間未満はショートスリーパーといわれ、そのうち健康上問題のない割合は1%未満とのことでした。短時間睡眠は太りやすく、糖尿病の発症リスクが上昇するとのことでした。
欧米では、小太り男性の睡眠障害罹患率が多いものの、日本人は太っているわけでもないのに睡眠無呼吸がみられることがあります。この理由として、小顔、首が細い、顎が小さい割に舌が大きい、などが挙げられるそうです。
日本人の20%は閉塞性睡眠時無呼吸といわれ、1)高血圧症、2)糖尿病、3)心疾患、4)脳卒中、5)脳血管障害、6)事故などのリスクを上げることが知られています。
今回のセミナーを通じて、睡眠と歯の健康の密接な関係について深く学ぶことができました。適切な睡眠は、身体の疲労回復や老廃物の除去、記憶の整理、気分の調整など多くの面で重要です。患者さんの健康を守るため、最新の知識を取り入れ、最適な治療を提供して参ります。
練馬区
はじめ歯科医院 中村橋