口腔外科専門医 はじめ歯科医院 中村橋練馬区 日本歯科大学新潟病院口腔外科臨床講師 日本口腔外科学会専門医

糖尿病と歯周病からみる医科歯科連携の重要性

2023年3月5日(日)、東京保険医協会/東京歯科保険医協会/千葉県保険医協会主催の、『医科歯科連携研究会2022 糖尿病と歯周病からみる医科歯科連携の重要性と診療への活かし方~医科と歯科の立場から~』を受講し、下記の内容を確認しました。

糖尿病と歯周病の関係は
①糖尿病患者さん⇒歯周病が多い
②糖尿病患者さん⇒歯周病が重度
③歯周病の患者さんは⇒糖尿病を悪化させる
ということが知られています。

糖尿病と歯周病の負の循環から
歯を失う⇒不十分な食生活、運動不足⇒肥満⇒炎症物質産生更新⇒動脈硬化⇒狭心症・心筋梗塞
の悪循環も指摘されています。
糖尿病患者さんの歯周病治療により、血中の炎症物質が低下しインスリン抵抗性が改善し生活習慣の改善と相まって、血糖コントロールの改善されると、いわれています。

また下記のことも知られています
①糖尿病治療でHbA1c8%以上の血糖コントロール不良な患者さんに対して、3か月の歯周治療でHbA1cが0.9%低下する。
②HbA1c高値に加えて高感度CRP(0.5~1mg/dl以上)、肥満(BMI25以上30未満)、脂質異常症(LDL,TG高値)や脂肪肝(NAFLD)が共存する患者さんは歯周治療が奏功しやすい。
③重度歯周病で口腔機能が低下し栄養バランス、食習慣の悪化(よく噛めない、速食い、過食、不規則な食事)患者さんは、歯周治療や口腔機能回復治療が奏功しやす。

医科歯科連携研究会2022 糖尿病と歯周病からみる医科歯科連携の重要性と診療への活かし方~医科と歯科の立場から~

練馬区
はじめ歯科医院 中村橋

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